国立循環器病センター
臓器移植部長 中谷 武嗣
第6回日本組織移植学会総会・学術集会を開催するにあたり、ご挨拶申し上げます。
本学術会議は、組織移植に関する医学的社会的研究を行い、わが国における組織移植の進歩・発展に寄与することを目的とし、2001年に設立されました。そして臓器移植法施行から今年で10年を迎え、この時機に千里の地で第6回開催の重責を勤めさせて頂くこととなりましたことを、大変名誉なことと感謝しております。
個々の組織バンクでの活動から、組織移植コーディネーターの設置を経て東・西日本組織移植ネットワークとしての活動に移行し、徐々に体制整備が進んでいます。学会での組織バンクの認定制度、厚生労働省の先進医療の認可、全国統一パンフレットの作成など、全国レベルでのシステムの充実化も図られています。また移植に関する話題がメディアで取り上げられることが多い中、医療者にも一般 の方にも移植医療をさらに身近に感じて頂き、定着を目指したいと考えます。
この現状を受け、今回は「組織移植医療の定着を求めて」をメインテーマと致しました。そして一般 演題の他、2部形式の特別フォーラムを企画しております。1部では多分野(臨床・研究・行政など)の視点から、2部では様々の立場のコーディネーターの観点から、組織移植医療を見つめなおし、今後の方向性を検討したいと考えます。
今学会では、組織移植医療が健全に発展してゆくために必要な学術的、社会的な諸問題の解決に向け、演者のみならず、ご参加の皆様が活発な意見を交換できるような場にしたいと考えております。本学会の発展と、組織移植医療の定着のために微力を尽くすことができれば幸甚でございます。ご関心をお持ちの皆様には多数ご参集頂きますよう、関係者一同心よりお待ち致しております。
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